京都大学大学院 人間・環境学研究科

imageRaster の部屋 ― 衛星画像データ分析・表示ソフトウェア

小方 登(京都大学名誉教授)



MonoBand.exe

単一のバンドを読み込み,表示します。簡単なフィルタリング処理を行うこともできます。


FalseColor.exe

3つのバンドを読み込み,フォールスカラー表示します。


Ndvi.exe

2つのバンド(通常は可視バンドと近赤外バンド)を読み込み,正規化差分植生指標(NDVI)を計算し,表示します。


BiLevelSlice.exe

2つのバンドを読み込み,全体および任意の矩形領域の2次元ヒストグラムを表示して,特徴的な領域ごとの放射計測値の分布を検討することができます。さらに,2次元ヒストグラム上の領域を色に割り当て,土地被覆分類マップを描くことができます。


MaxLike.exe

2つのバンドを読み込み,衛星画像上でいくつかのトレーニングエリアを設定することにより,最尤法による土地被覆分類を行うことができます。

以上に掲載の LANDSAT TM データ(京都盆地近傍)は,
  受信,処理:宇宙開発事業団
  提供:(財)リモート・センシング技術センター


ここだけの耳寄りな話

imageRaster は,上記のようにFD-BSQフォーマットの衛星画像データを扱うことになっていますが,最近はCD-ROMなどに収録されたフルシーンの衛星画像データを扱う機会も多くなりました。こうしたデータを imageRaster で扱うためには,Photoshopなどを用いて512ピクセル(幅)×401ピクセル(高さ)の大きさに画像を切り出し,バンド(チャンネル)ごとにモノクロ画像の《汎用フォーマット(.raw)》形式で保存してください。こうして保存したデータは imageRaster で扱うことができます。ただしいちばん上のラインは,ヘッダーとして読み込まれるので無視され,プログラム上の《ヘルプ|シーン情報》が示すヘッダー情報は無意味な値となります。今後はFD-BSQフォーマットにとらわれず,より大きな画像データを扱えるように改良していきたいと思っています。

小方 登(2004.06.21)