ミーラン遺跡の《M3》。中央にストゥーパのある仏教の祠堂。1907年,スタインはここで有翼人物像を描いた壁画を発見した。

同日[1907年1月31日]午後,円形通路の発掘が進み,北東・南東の部分で破片の中で絵の具のついた漆喰が急に増えるに従い,祠堂内壁が他とは異なっていることが確実だと思われた。それでもなお,床から4フィートほどのレベルに達し,精巧に描かれた壁画上部から天使に似た有翼人物像がその姿を現したとき,私は驚きのあまり目を疑った。

— Aurel Stein (1921) Serindia, p. 494.


Photographed by Noboru Ogata (2005)